世界のお菓子の歴史 1 始まりは
食べ物は、最初は生きて行くための必需品でした、そのためにパンから遅れてお菓子の歴史がスタートしました。 生活に余裕が出てくると嗜好品としての製品が求められるようになります。お菓子の歴史は、パン以上に国の繁栄が影響を与えてきました。
エジプト時代
エジプト時代(紀元前3000 ~ 332)に始まりがあります。パンが作られた時代より遅く甘味としてデーツ(ナツメヤシ)や果実、さらに動物の乳などが使われるようになり次第に菓子らしきものに発展しました。 紀元前1175年頃エジプト国王ラムセス3世墳墓の製パン所を描いた壁画に様々な形のパンと共に数種の菓子と思われるものが描かれています。
ギリシャ時代
ギリシャ時代(紀元前700 ~ 紀元前146、紀元後332エジプト征服)になると種類も豊富になりました。紀元後200年頃には72種類の焼き菓子が作られていたといいます。また、誕生日にはバースデーケーキが作られ、婚礼においてはゴマと蜂蜜から出来た揚げ菓子が欠かせないものとなっていたようです。
現在でも、蜂蜜を用いた揚げ菓子はギリシャを中心として近隣の地に多く見られ、その影響を受けたアラブ菓子に引き継がれているといわれています。インドのお菓子でグラブジャムンという糖蜜に漬けた揚げ菓子がありますがよく似ています、関係あるような気がします。
ルクマデス
ローマ時代
ローマ時代(紀元前753 ~ 紀元後453縄文時代 ~奈良時代)になると、甘味は、当初蜂蜜や果実に頼っていましたが、アレキサンダー大王の東征(紀元後332年)によりインドでサトウキビから砂糖が作られていることを知りました。サトウキビは、5世紀頃には、ペルシャやエジプトなどでも栽培されるようになりました。砂糖は、次第に西方に広がり、ローマ社会に入り、菓子づくりの幅も広がっていきました。
紀元前30年頃には、多くの菓子職人がローマにおりギリシャから連れて来た職人にパンやお菓子などを作らせていました。菓子は多くの場合権力者や富裕な人のために作られ、祝祭日や特別な儀式のためなどに使われていました。それらは、次第に商品化され、徐々に一般庶民の間にも広まっていきました。 また、ローマ人は神事を重んじ、神に多くの供え物をし、菓子を作る技術が発達しました。需要が高まるにつれ、店舗数がふえ、紀元後312年にはパン屋菓子屋併せて254軒にもなったといわれています。フランス菓子のドラジェ(アーモンドを砂糖でコーティングしたお菓子)もローマ起源の砂糖菓子です。