トイレリフォーム 給水管交換 漆喰塗り タンクの取り外し取付

久しぶりのDIYです。今回は、トイレの配管の交換とトイレの壁に漆喰を塗ろうと思います。前々からやろうと思っていたのですが、なかなか始められなくて延び延びになっているうちに夏になってしまいました。 これは、失敗でした。今年は、異常に温度が高い日が続き作業には、きつく、トイレなので一度始めてしまうと止めるわけにもいかないので大変でした。

水道などの配管には、寿命があるので古くなると交換の必要がありますが、ふつうは水漏れや破裂など問題が起きないと修理や交換は、しないですよね。 我が家でもトイレの給水管が、サビで穴があいて突然水が吹き出したことがあります。一般的な給水管は、鉄や銅などでできていて古くなるとピンホールといわれる小さな穴が空き水漏れが起きるので今回早めに交換しました。

壁紙も古くなっていたので漆喰を塗ろうかと考えていたのですが、タンクが邪魔で裏側の壁に手が入りません、タンクを外してスペースを作る必要があります。今回給水管からタンクのフロートまでの配管交換とまとめて作業することにしました。

  
給水管            こちらのフロート部分も交換

作業内容

1. 壁の清掃、壁の補修
2. マスキングテープで汚れなうように各部をカバー
3. 床などを養生テープでカバー
4. 給水管とタンクの取り外し
5. 壁にヤニどめの下塗りを塗る
6. 漆喰を塗る
7. 吸水管の交換
8. タンク内のゴム栓の交換
9. タンクと便座のパッキン交換
10. 固定ボルトナットの交換
11. タンクの取り付け
12. タンクへの配管を交換
13. タンク内の弁をセットで交換

壁の清掃、壁の補修

壁は、水を含ませたブラシで擦ってから汚れを布で拭き取っていきます。壁紙の剥がれは、接着剤で貼り付けて補修しますが、うまく貼り付かない時はその部分を剥がしてパテで段差を無くします。壁のネジ跡などは、パテで補修します。

   
ヘラ、ボンド、ローラー  浮いた部分の両端に切れ目  ヘラでボンド塗り   ローラーで圧着

 

周り縁と床の養生

マスキングテープ 30mm, 50mm

養生シート/マスカー(ビニールシートに粘着テープが付いた製品) 必要な幅より長めのサイズ

脚立など

1. マスキングテープを貼る

2. マスカーで壁や窓を保護する

マスキングテープは、30mm以上の幅の物を使います。よく選ばれるのが3Mの製品で他のメーカーより少し高いですがしっかりしていて染み込みなども経験していません。マスキングテープの端にゴミなどが付くとそこが毛羽のように残ることもあるので汚さないようにします。コーナーの部分は、何枚か貼り合わせて隙間ができないようにしっかりとカバーしないと隙間からペイントなどが染み込み汚くなるので注意します。壁から2mmほど離して漆喰用を貼り、養生シートをその上に1cm程度あけて貼っていきます。最後に、その上に壁から1mmほど離して下塗り用を貼ります。コンセントやスイッチのカバーは、ネジを緩めて外し、残った部分にマスキングテープを貼り保護します。 換気口がある場合は、同様に外します。窓は、開けられるようにマスカーを貼ります。

給水管とタンクの取り外し

パイプレンチ

モンキーレンチ

スパナ

ぞうきん、バケツ

1. 水道の元栓(止水栓)を閉める(家全体の)

2. 蛇口を開ける。タンクの水を流す。

3. 配管を分解する。

水道の元栓を閉めてから蛇口を開けて水を出し切ります。配管は、水で床がびしょびしょにならないように上から順に分解しますょう、配管には、水が残っているので少しずつ緩めて水を拭き取りながら外します。

 

トイレの給水タンクは、ボルトで固定されているので下側のナットを外ずし、上に持ち上げると簡単に外す事ができます。 タンクの中に水が残っていると外した時に水でびしょびしょになりますので外す前に中の水は、布などで拭き取っておきます。吸水管の外した後にゴミが入らないようにテープなどでカバーします。

 
左右二ヶ所で固定されている

家の中で水が使えるように止水栓を取り付けます。シールテープを巻かずに一度組み立てて、閉まるまでの回転数を確認します。バルブの位置を合わせときは、閉め切る前に止めてください。戻すとシールが破れて水漏れを起こします。
シールテープをネジ部に反時計回りに3巻ほど巻き付けます。 ネジ部の先端には、テープがかからないように巻いてください。シールテープが、切れて配管内で詰まりを発生する恐れがあります。めねじ側のナットを必ずスパナで固定して給水管に力が加わらないようにします。止水栓をねじ込むときは、パイプをパイプレンチで固定して止水栓をねじ込みます。止水栓を閉めたら元栓を開けて水を給水します。接続部からの水漏れを確認し問題なければ止水栓にゴミが入らないようにビニールシートなどでカバーします。
 

下塗り

IPバリアコート ホワイト (アクどめシーラー) インターナショナルペイント社 ― 大橋塗料

ペイントローラー

ローラーバケット

ペイントふで

以前も使ったことのあるIPバリアコートを使いました。水性のアクリルシリコン樹脂でローラーを使って簡単に塗れます。下地が石膏ボード、ベニヤ、壁紙など広く塗れます。シーラーは、木のアクや汚れが滲み出てくるのを防ぐ塗料です。塗らないと漆喰などの表面が後で汚くなる場合があるので必ず塗りましょう。最初に筆で端や角などローラーで塗れないところを塗ります。あとは、ローラーで塗り残しの無いように塗ります。このペイントは、シール状に固まるので使ったバケットの内容器は、洗わずにそのまま数日乾燥するとペリッと剥がすことができますよ、洗うと汚水が出るのでお勧めしません。ただし、筆は、洗います。残ったペイントは、ペットボトルに入れてしっかりとキャップを閉めて冷暗所に置いておけば1年以上保管できます。今回使ったのも1年前の物でしたが、十分に使えました。 ペットボトルは、安いミネラルウォーターの空きボトルを使うのが一番安く酸素を通さない素材で、さらに口が狭いので素材が空気と触れる面積を最小にできるのでお勧めな保存用機です。100均でジョウゴを買えば簡単に移す事ができますよ。

   
角は、筆にて塗っておきます。ローラーで残り全面に塗ります。完全に乾く前にマスキングテープを剥がします。

数日で完全に乾くとキレイにはがせます。

しっくい作り

大和しっくい アマゾン 近くのホームセンターに無かった

1. バケツで漆喰を練る

2. 寝かせる

大和しっくいを計り大きなバケツに入れます。規定の量の水を入れてペイントミキサーで混ぜていきます。最初は、BOSHの24Vインパクトドライバーにて混ぜてみましたが、力不足で壊れそうなのであきらめてコード式の業務用のドリルに取り付けて混ぜました。専用の攪拌機が売っているのでそれを使った方が確実ですが、ドリルでもなんとか混ぜられます。また、別の方法として畑中産業が紹介しているのが、大きくて丈夫なビニール袋に入れて混ぜる方法でこちらにてビデオが見られます。

http://www.e-hatanaka.com

こねたら一日寝かせたほうが滑らかになります。私の経験では、密閉容器に入れて表面に霧を吹き空気が入らないように漆喰表面をビニールでカバーしておくと半年経っても変質する事なく使えます。時間が経つと漆喰は、硬めになりますが使用前に軽く練り直すと柔らかくなり塗りやすいです。

漆喰塗り

1. 下塗り

2. 仕上げ塗り

漆喰を小分けしてバケツなどに入れて現場に持っていきます。 壁の天井側の端から塗り始めてコテで平らに広げていきます。1回目は、比較的スムースに伸ばせると思います。ただし、左官屋さんのようにさささっと均一に塗り広げるのは難しいと思っていたほうが良いです。多少の凸凹はあるものだと思っていたほうがいいですよ。一気に1回目を塗ったら4時間程度空けて表面が少し湿った状態で2回目を塗ります。今回は、夏に作業したのでどんどん乾いてしまい1回目が終わったりそのまま二度目の塗りに入りました。 前回塗った部屋は、コテで平に仕上げたのですが今回は、手袋でやってみました。まあ、どうせ左官屋さんのようには仕上がらないので比較的簡単に塗れるのでよく紹介されている方法です。2回目は、最初の漆喰が水分をすぐに吸ってしまうので水を多めにして柔らかくした漆喰を使うか、霧吹きで水を壁に含ませながら作業したほうが広げやすいです。 今回は、波間をイメージして塗ってみました。 個人的には、味のある壁になったのではと思っています。全体を塗り終わったらマスキングテープを剥がします。乾いてしまうとテープが切れたり壁がぼろっと取れたりします。早すぎるとマスキングテープにくっついてきてしまいますから少し端を剥がして確認してから進めてください。

 

タンク取り付け

TOTO ロータンク用フロートバルブ THY418 ― アマゾン

TOTO 密結タンク取付ボルトTS516DS ― 住器プラザ

TOTO パッキン TH91540E ― 住器プラザ

1. タンクの古い部品を外す。タンクをきれいに掃除

2. パッキン交換

3. フロートバルブ交換

4. 取り付けボルトを固定

5. トイレ本体に載せる

6. ナットで固定

7. フロートバルブのセット取り付け

タンクの古い部品を外してから、タンクをきれいに掃除します。古いパッキンは、ボロボロでしたが水は漏れていませんでした。この接続部は、水が溜まっているわけではなく、流す時に水が一瞬停滞して溜まるだけなのでパッキンとして機能していたようです。 ボルトは、使えそうですが中のシールがいたのでいると思われていたので新品を買っておきました。シールは、変形しているので再利用できません。 ボルトセット自体は安いのですが送料を加えると結構な価格になります。今回は、安いお店が見つかりそちらで購入しました。

  
ゴムは、ボロボロ          新しい部品                  掃除したタンク

新しいパッキンは、はめるだけでした。フロートバルブは、ゴムなので取り付け部を引っ張ると交換できます。オーバーフロー用のプラスチックパイプは、破損しないように注意しましょう。我が家の交換部品は、販売中止になっていました。

ボルトセットを取り付けます。タンクにボルトとパッキンを取り付けナットでしっかり固定します。パッキンは、はめ込むだけですが、本体に載せると潰れてしっかりとシールされるようです。

本体の穴とタンクの排水口を合わせてタンクに真っ直ぐ載せたら下からナットでしっかりと固定します。タンク内の取り付けボルトの頭を、プラスドライバーで押さえて締め付けるときに回らないようにするといいです。

フロートバルブのセットを金属ナットでタンクに固定します。フロートは、垂直になるようにしっかり押さえて固定します。タンク内の水のレベルは、弁の下側にあるプラの部品を回して調整します。ベンの先端に付属のゴム菅を差し込み、手洗い付きのふたなら手洗いのパイプへ、なしならオーバーフローパイプに取り付けます。

配管を取り付ける

ウオッシュレットなどの分岐管があれば取り付けます。 フレキ菅をタンクから吸水管まで手で曲げて位置を合わせます。フレキ菅は、簡単に潰れるのでていねいに曲げてください。 私は、根本をレンチで固定して曲げたら直管部分が凹んでしまいました。 L型菅は、高いのですがきれいに取り付けできます。フレキ菅は、必ず直管部分が接続部となるように長さを選んでください。ジャバラ部分で接続すると水漏れの原因となります。給水管の接続部まで長さを合わせてストレート部をカットします。(分岐管があればナットで締め込める長さ) タンク側と止水栓側のナットにパッキンが入っていることを確認してナットをパイプに差し込み、タンク側と止水栓側の位置を合わせて問題無ければタンク側からナットを締めて固定します。必要なら、ウオッシュレットなどの配管を接続します。

 

フロート調整

給水栓を開いてタンクに水を入れタンク内の水量をフロートで調整します。今回購入した部品は、水量をつまみで調整できるタイプなのでフロートは一番短く固定し水のレベルは、ピンクのツマミで調整します。
 

これで完了です。

ここまで4日ほどかかりました。漆喰を塗らなければ、業者なら1日でできるかもしれません。トイレは、工事が終わらないと使えないので段取りが重要ですよ。配管とタンクの取り外し、本体やタンクの清掃で1日。 取り付け調整で1日、合わせて2日あれば一人でもできると思いますが、経験や道具によって変わるのでしっかりと計画を立ててください。