世界のパンの歴史 1 はじまりは 〜ギリシャ時代
パンの始まり
パンは、今から6000年前にメソポタミア(現在のイラクからシリアの地域)で砕いた小麦と水を捏ねて無醗酵の生地を焼いて食べていたことが始まりといわれています。
エジプト時代 (紀元前3000 ~ 332)
その後エジプト時代(紀元前3000~332年)に偶然に自然発酵した生地を焼いたことでおいしいパンができることを知りました。この時代の醗酵は、生地をほっておいて自然の酵母で醗酵されるのを待つか、醗酵された生地の一部をとっておいて次に生地を捏ねるとき混ぜて醗酵させました。パンは、ビールのような醗酵飲料の製造にも使われました。 当時は、石の棒と台で潰すようにして粉にしていました。また、作る場所も密閉した空間ではなかったのでのパンには、これらの過程で石がパンに混ざり、それを食べていたエジプト人の歯は、年をとるにつれ削れていたのがミイラからわかっているそうです。当時のエジプトは、緑の大地だったので穀物も果物も十分にありました。
紀元前400年頃には、古代オリエント(現代の中東地域)で石臼が発明され品質の良い小麦粉を効率よく生産することができるようになりました。石臼は、パンの品質向上と普及に大きな力となりました。
ギリシャ時代 (紀元前700 ~ 紀元前146)
エジプトから古代ギリシャにパン作りが伝わり、改良されてさらに大きく発展していきました。パンは、ぶどうなどの野性酵母で発酵させていました。専門のパン職人が、生まれて様々な製品が作られるようになりました。原料も小麦以外に大麦、エン麦、粟、レンズ豆、さらにはハチミツやクリーム、卵、オリーブオイル、ドライフルーツなども使って、主食用だけでなく嗜好性の高いものも作られていました。これらの材料から想像してもエジプト時代と違い美味しさは、格段に向上し生きるためだけでなく嗜好品にも入るよになってきたと思います。
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