世界のお菓子の歴史 2 中世からルネサンス時代
中世初期 (500 ~ 1300年頃)
オーブンの使用料として支払われた蜂蜜、鶏卵、バター、チーズ、小麦粉などから修道院、教会、パン屋でお菓子づくりが始まりました。キリスト教が力を持ち、ガレット、ゴーフルなど宗教に関する祭事用の菓子が多く生まれました。
この時代は幾度とない飢饉、伝染病の蔓延等で人口が減少したりして、菓子に関しては大きな進歩は見られませんでした。
この時期、その後のお菓子に大きな影響を与えたのがヨーロッパへの砂糖の伝播です。それまで地中海貿易という限られた範囲で取引されていましたが11~13世紀の十字軍遠征によって、広くヨーロッパに持ち帰られ、14世紀にはいってかなり豊富に使われるようになりました。
ルネサンス時代 (1300 ~ 1500年頃)
ヨーロッパ諸国の覇権争いは、植民地の確保或いは地理上の発見となり、ここからコーヒー、カカオ、スパイスなど新しい材料や各種香料がもたらされ、菓子も飛躍的に進歩しました。
フランスでは、タルト等のお菓子、スペインではカステラやコンペイ糖等のコンフィズリー(糖菓)、チョコレート、イタリアでは暑い夏をしのぐために氷菓(シャーベット)等が発達しました。
当時、文化の先進地はローマの伝統を受け継ぐイタリアでしたが、政治的にはフランスが次第に力をつけ、イタリア、スペイン、オーストラリア、ポーランドなどの各国がフランスと政略的な婚儀を交わしあいました。
それにともない、それぞれ各国・各地で作られてきた菓子がフランスに集りました。
その典型が、1533年に行われたフランスのアンリ2世とイタリア・メディチ家出身のカトリーヌ・ド・メディシスとの間の婚儀です。メディチ家は 当時文化的に進んでいたイタリアの全ての生活様式を供に彼女を嫁がせたのです。お菓子についても、製菓職人もフランスに伴われて氷菓(シャーベット)、マコロン、ビスキュイなどの菓子が持ち込まれました。
