和菓子の分類、種類、

和菓子には、水分含有量の多い順に干菓子(ひがし)または乾菓子(ひがし)、半生菓子、生菓子と大きくこの3タイプに分類されます。

特に生菓子類とは、食品衛生法(昭和22年法律第233号)に基づく「標示を要する生菓子類の定義について」で以下どちらかの条件に当てはまる製品を生菓子と表示するように決められています。和菓子だけでなくすべてのお菓子に適用されます。
1)出来上がり直後において水分40 %以上を含有するもの
2)あん(餡)、クリーム、ジャム、寒天又はこれに類似するものを用いた菓子類であって、出来上がり直後において水分30 %以上を含有するもの (羊羹30%以上)


水分が多いほどに製品の日持ちがしないのでこのような分類がされています。現在では、保存技術の進歩(包装フィルム、殺菌、脱酸素剤、窒素添加など)や保存剤の使用などで生菓子の分類でも日持ちをさせる事が可能になっています。

朝生菓子(あさなまがし)と上生菓子(じょうなまがし)

朝生菓子は、つくったその日に食べる生菓子です。草餅、大福、団子など、なじみのある生菓子のほとんどが朝生菓子です。餅などのでんぷん質のものは、時間をおくと老化して硬くなります。そのために、毎朝作って、その日のうちに食べてもらう、そうしたことから朝生菓子と呼ばれるようになりました。

上生菓子は、手技の技術を生かして、季節の風物を映しとってつくる煉切りなどが代表的なもので、多くの品は2~3日は食べられます